2016年4月26日火曜日

極限



医師から病状の説明があった日の翌日。


いつものように母の居る病室へ向かうと、


その病室の前に空のベッドがおいてありました。





そして、名札も違う人に代わっており、居るはずだった母が居ない。



看護師に尋ねようとしても、出払っててナースステーションには不在。





まさか。。。信じたくない。





そんな気持ちで、必死に病室の入り口の名札を1つ1つ確認すると、



母の名前が。





でも、その病室は個室。








安堵と共に襲う絶望感。




後で看護師に聞くと、





病室の都合で移動してもらったんで部屋代は不要です。

 急だとビックリしますよね。すみません。







万一の事があると言われてるのに、単に病室の都合なんて、

 
方便としても、これほど悪質でタチの悪い嘘も久しぶりです。





勿論、心配させない為の配慮というのは解ってます。


解ってても、事実は知りたい。事実が分かれば、


残された時間1分でも無駄にしたくはない。


そう思う反面、でも希望は持ちたい。母の体力を信じたい。


もしや、本当に病室の都合なのか。等、


もう日々思考が二転三転しており、支離滅裂状態です。



 

倒れてから3週間が経過しました。


この間、常に予断を許さない状況で、こんな思考が脳内をグルグル回ってます。


もう精神状態も極限まで来てる感がします。






個室に移って初めの数日は、自分が病室に到着するタイミングで、


必ずと言っていい程、母の調子が悪そうな状態ばかり。


息が上がって苦しそうだったり、寝息すら聞こえない位の状態で寝てたりと、


その度に絶望感を味わい、精一杯の感謝と愛情を表現しては、空振り状態。




勿論、空振りでいいのですが、


その瞬時に受けるダメージはハンパなく強烈です。






現在、脳梗塞と脳の出血の状態は落ち着てるようですが、


足は日々悪化しています。にも拘らず、母の体調は今のところ、


急激な悪化の兆候はなく、最近、鼻からですが液体の栄養まで摂取する程になりました。






見る事も出来ず、体を動かす事も、話すこともできない、


まして、今まで動いてた右側は完璧に動かなくなり、


その右足に至っては壊疽が進み、体力が戻れば切断、


戻らなければ、それが原因で幕を閉じる可能性もあるというのに、


それでも母は、まだ頑張りたいって事なのでしょうか。









もしそう思って母が頑張るのなら、



こっちも極限の極限まで付き合います。







希望とか奇跡とか、医師の宣告とか、あてにならない事は、もう、どうでもいいです。


何ひとつ当てはまる事もない事で、一喜一憂して消耗してる暇はない。


もう支離滅裂と言われてもいい。ただ母は今生きてる。


今のこの現実。これに、ただ向き合うだけ。



そして、最後に、これで良かった。そう言える為にも。。。



















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