昨日、祖母が上京してきました。
どうしても母の顔が見たいと、朝6時の電車に乗ってきたそうです。
再会したのは20年振り位でしょうか。
自分の事はその当時の印象のままだったようで、
始め誰だから解らなかったらしく、驚きっぷりが凄かったです。
そりゃ歳月が経ってますから、こちらもオッサンになったって事です。
肝心の祖母ですが、もう奇跡としか思えない程元気でした。
足腰丈夫で杖なしで普通の成人女性と同じ速度で歩きます。
言動はせっかちな程、チャキチャ。
70歳の時に、近所に空き巣に入った54歳を走って捕まえたという、
すごいエピソードを持ってる人です。ですから、痴呆なんて縁遠く、
20年前に、祖母と一緒に、調子に乗ってビール飲みまくり、
周囲にヒンシュクを買ったことや、30年以上前の帰省時のエピソードなど、
しっかり覚えました。
そして、何より、お調子者。もう自分にそっくりなんです。笑
そんな祖母も、なんと91歳!
本当なら一緒に酒でも飲んで、騒ぎたかったのですが、
残念ですが、今回は事情が事情だけに、お預けとなりました。
そして、思い出話に花を咲かせたところで、
母の病床へ向かうことになりました。
病室の前で、気が動転しないよう、
簡単な状況を再度説明しておき、いざ母のベッドへ。
あーっ
一瞬ため息が漏れました。
やはり、そうでしょう。そりゃ好ましい状態ではないので、
ため息位は出てしまうもの。ですが、そのあと、やさしい声で母を呼んだり、
母の肌艶の良さや、髪の毛の白髪など、ごく普通に印象を語りだしたのです。
結局、祖母のいる間は、母は寝ている状態で、反応がなかったので、
残念だったようですが、帰り際に放った言葉、
寝てたけど、顔が見れて良かった。
今度、元気になったら、また声でも聴きたいな。
この言葉にすべて救われたような気がしました。
そうです、私の祖母はスーパーばあちゃんです。
伊達に91歳まで生きてません。一般論で、あれこれ気をもんだ自分が、
何とも恥ずかしくなってしまいました。
辛い気持ちもあったでしょう。
でも、そんな様子は何一つ見せる事なく、本当にただ会いたかった。
様子が見たかった。そう思える完璧な対応でした。
この場を借りて、謝りたいと思います。
ばあちゃん、ごめんなさい。
そして、母の容態ですが、とうとう目を開いたのです。
反射的に目を開ける事はあったのですが、あくまでも何かの反動で開いただけ。
しかし、昨日は、何もない状態で目を開き、瞬きまでしていた状態が長く続いたのです。
恐らく、まだ何も見えてないか、見えていても何か認識は出来てない状態でしょう。
それでも、少しづつは良くなっていて欲しい。今日は少し希望が持てるような気がしました。
そうです、母はスーパーばあちゃんの娘です。
そりゃ、ちょっとやそっとじゃ、負けないはず。
絶望の淵から這い上がろうとする母のパワーと、
祖母のポジティブなエナジーに今日はあっぱれな1日でした。
あなたの息子、そして孫で本当に良かったよ。
誤字はお愛嬌って事で。 |
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