母が旅立ってから、怒涛のようなスケジュールで、
更新滞ってしまいましたが、とりあえず無事に一通り終える事が出来ました。
告別式は、何の因果か母の日になってしまい、なんとも親不孝なような、
複雑な気持ちでおります。せめて母の日まで生きていて欲しかった。。。
今後、母の日が来るたびに、告別式の事を思い出すのでしょう。
看取った後の病院から通夜、告別式までをブログにしたいと思ったのですが、
何せ長くなるので、今回は葬儀までを記録したいと思ってます。
少し長くなるかも知れません。お時間のある時にゆっくり読んでください。
看取った後の病室では、小一時間程、看護師さんが母の身支度を整えて下さいました。
その後の母の顔を見て、驚いてしまいました。どうみても、いつもの母の顔ではないんです。
メイクも母がするような物ではありませんでしたが、その影響ではなく、
どうみても、顔自体が変わってしまってるように見えました。
「こんなの俺のお袋じゃない」
そう思いながらも、病室で待つと、霊安室の委託業者が到着し、
地下の霊安室へ母の遺体と共に移動することに。
始めての体験だったのですが、霊安室では遺体を預かってはくれないんですね。
葬儀までどこに移動(保管)するのか、互助会等に入ってるのか、
今後の葬儀等の予定をいきなり聞かれ、全くの予想外の展開で困り果てました。
予断を許さない状況とは言われてましたが、覚悟は出来ていても、
さすがに、葬儀の手配まではしてなかったんです。てか、そんなの出来ませんでした。
話しを聞くと、その委託業者も葬儀の手配は出来るとの事。
とりあえず話は聞き他社と比較しようと思い、説明を受けてる矢先、
霊安室のホールからは、激しく泣き叫ぶ声が響いてきました。
どうやら、事故か何かで若い方が亡くなられて運ばれてきたようでした。
その方の母親なのでしょう。トイレに行く際にホールに出たのですが、
状況が状況だけに、ジロジロは見ませんでしたが、
ご家族も項垂れていて、あまりも突然の出来事で、ただ絶望されてるように見えました。
自分達も母を亡くしたばかりですが、その家族が気の毒で気の毒で、
もう心が張り裂けそうでした。と、同時に、自分達は母が1か月頑張ってくれたおかげで、
それなりの覚悟が出来、最期を看取れた事は、非常に恵まれてると思いました。
同じタイミングで大切な家族の一員をを失ったあの家族が今でも心配です。
そして、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
そんな状況なので、別室に居る自分達も、
なかなか業者の説明が入ってきませんでした。
葬儀自体は簡素な家族葬を希望したものの、
しかし、なかなか具体的な総額が出てきません。
葬儀は細かい部分が色々あるので、明日正式な見積もりで確定させます。
腑に落ちませんでしたが、とりあえず希望通りの葬儀が出来そうだったのと、
連日暑くなってきてた事もあり、母を自宅での保管するのは温度管理等難しいとの指摘もあり、
業者に預かってもらうことにし、翌日の訪問をとりあえずOKしました。
そして母は早速、我々が見守る中、病院からその業者の施設へ移動しました。
その翌日、営業担当の方が来ました。
説明を聞くうちに、葬儀で一式いくら。は、かえって後悔度が増すと思いました。
葬儀自体に必要となる祭壇や生花、棺、霊柩車、遺影、礼状、
お骨を入れる容器に始まり、火葬場までの移動手段(バスチャーター)、
これらには、それぞれ素材やデザイン等の好みの問題等もあり、
その他、会場代や通夜、告別式での飲食等も同様です。
安くてもいいと思える部分と、ここはもう少しレベルアップ等、
それぞれ好みもある事です。だからこそ、細かく見積りをしてもらうのが得策です。
一式いくらは一見明瞭ですし、大切な人を亡くしてすぐ葬儀の手配に気分が乗らず、
全てお任せしたくなる気持ちも分かりますが、明瞭な料金設定と言うのは、
その分、削れるところはしっかり削られてるのが現実。
写真で見たより、見劣りするような物だったり、ガッカリする可能性が大きいです。
面倒でも、やはり打ち合わせをしながら、見積りを取るのがベストです。
とはいえ、一括でも良心的であったり、満足できる葬儀社もあると思います。
全てがダメではありませんが、事前に時間をかけて検討してない限り、
短時間で決めなくてはならないので、その点は注意してください。
我が家はちなみに、会場代、飲食代を除いて、100万円程度。
家族葬とは言っても、母方の親族やら友人も来るので、この程度になりました。
そして、葬儀の日程も決まり、しかるべき人達に母の訃報を一斉に連絡。
供花はすべてお断りしました。遠方からきてくださる方も居るのと、
葬儀自体を飾ったところで母が喜ぶとは思えなかったんです。
どうせなら、棺の中を花で飾って欲しい。
そう思っての判断です。
親族以外、みんな元気で居ると思ってた人が多く、驚かせてしまう事になり、
非常に申し訳なかったと思ってます。とはいえ、いつどうなるか解らない。
そう言われて1か月、同じような緊張状態を家族以外の方に感じて欲しくはなかったんです。
連絡が終わると、こちらも葬儀の準備を始めました。
つづく
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