2016年4月9日土曜日

タイミング


今日も眠れません。今日が一番眠れないかも知れません。

なぜなら、今日、高齢の祖母が上京するからです。



そうなんです。私の母の母、つまり私の祖母はまだ元気で生活してるんです。



今回は、かなり重症なため、万一の事も考えて、

事実として、祖母へ連絡するよう父に伝えたのが、

そもそもの間違いだったのかも知れません。





あっと言う間に、祖母や親戚からの連絡で携帯が鳴りっぱなしになりました。

電話口では、そろって病院に来ると言い出されてしまったんです。





連絡を受けるたびに、祖母や親戚に言いました。

今は一刻を争う状態ではないから、上京する必要はないと。




しかし、祖母を始め親戚は全く聞き入れてくれません。

母は、そもそも元気で暮らしてる高齢の母(祖母)に、余計な心配をかけたくない。

そう常々言っていたのです。その気持ちを1人の親戚だけは理解してくれましたが、


しかし、東京にいる親類は、強引に明日行きますと言い出し、

祖母に至っては、顔を見せてくれと電話口で懇願し、少しパニックに。




それは親としては娘の状況を知ったら、そう思うのは当然。

勿論、祖母の気持ちも分かります。かと言って、

母に会わせたくないなんて一度も思った事はありません。

出来る事なら元気なうちに顔を見てもらいたいと思うくらいです。




ですが、今は会って欲しくなかった。

今は顔を見に来るタイミングでは無いんです。




今の状況で顔を見るという事は、今後容態がどうなるか全く解らない状況、

先の見えない不安を目の当たりにする事になり、我々家族と同等、もしくは、

それに近い程の心配事として高齢の祖母や親戚が抱え込む事になるからです。



ましてや、日々自分と顔を会わせる距離にいない祖母です。

事実だけを理解して、現実を受け入れてくれればいいのですが、

何か不安がよぎっても、自分がそれを払拭してあげる事も出来ませんし、

場合によっては嘘も方便で、状況に応じての対処が難しいからです。




会う必要がないのは祖母や親戚の為なんです。






案の定、昨日強引に顔を見に来た親戚は、変わり果てた母の姿にショックを受けていました。

そして、自分はその親戚に、あえてこう言いました。





今見た母のこの状態を、高齢の母(祖母)に見せるつもりなのかと。




その後、その親戚は祖母に連絡をしてました。何を言ったかは分かりません。

それでも、祖母が上京したがってると言うので、もう諦めて母に会わせる事にしました。




ある種、本当に純粋な人達なんです。





母は要介護になってから、

なんで頑なに祖母や親戚に会う事を拒否していたのか。

今になって分かりました。




現実を知らなければ、心配する必要が全くない事。

とはいえ、遅くてもダメ、早過ぎてもダメ。

こういう告知って本当に難しいと痛感しました。




そんな母に、一応祖母が上京すると伝えておきました。

理解できてるかどうかは分かりません。でも昨日の母は私の指を2本の指で握り返してきたし、

目の動きが活発になっていて、今にも開きそうな感じになってきてます。




このまま、今の調子で母が回復してくれる事と、

病院からの連絡がない事を願いつつ、

今日来る祖母の心配をしながら、朝を迎えてしまいました。







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