医師から病状の説明があった日の翌日。
いつものように母の居る病室へ向かうと、
その病室の前に空のベッドがおいてありました。
そして、名札も違う人に代わっており、居るはずだった母が居ない。
看護師に尋ねようとしても、出払っててナースステーションには不在。
まさか。。。信じたくない。
そんな気持ちで、必死に病室の入り口の名札を1つ1つ確認すると、
母の名前が。
でも、その病室は個室。
安堵と共に襲う絶望感。
後で看護師に聞くと、
病室の都合で移動してもらったんで部屋代は不要です。
急だとビックリしますよね。すみません。
万一の事があると言われてるのに、単に病室の都合なんて、
方便としても、これほど悪質でタチの悪い嘘も久しぶりです。
勿論、心配させない為の配慮というのは解ってます。
解ってても、事実は知りたい。事実が分かれば、
残された時間1分でも無駄にしたくはない。
そう思う反面、でも希望は持ちたい。母の体力を信じたい。
もしや、本当に病室の都合なのか。等、
もう日々思考が二転三転しており、支離滅裂状態です。
倒れてから3週間が経過しました。
この間、常に予断を許さない状況で、こんな思考が脳内をグルグル回ってます。
もう精神状態も極限まで来てる感がします。
個室に移って初めの数日は、自分が病室に到着するタイミングで、
必ずと言っていい程、母の調子が悪そうな状態ばかり。
息が上がって苦しそうだったり、寝息すら聞こえない位の状態で寝てたりと、
その度に絶望感を味わい、精一杯の感謝と愛情を表現しては、空振り状態。
勿論、空振りでいいのですが、
その瞬時に受けるダメージはハンパなく強烈です。
現在、脳梗塞と脳の出血の状態は落ち着てるようですが、
足は日々悪化しています。にも拘らず、母の体調は今のところ、
急激な悪化の兆候はなく、最近、鼻からですが液体の栄養まで摂取する程になりました。
見る事も出来ず、体を動かす事も、話すこともできない、
まして、今まで動いてた右側は完璧に動かなくなり、
その右足に至っては壊疽が進み、体力が戻れば切断、
戻らなければ、それが原因で幕を閉じる可能性もあるというのに、
それでも母は、まだ頑張りたいって事なのでしょうか。
もしそう思って母が頑張るのなら、
こっちも極限の極限まで付き合います。
希望とか奇跡とか、医師の宣告とか、あてにならない事は、もう、どうでもいいです。
何ひとつ当てはまる事もない事で、一喜一憂して消耗してる暇はない。
もう支離滅裂と言われてもいい。ただ母は今生きてる。
今のこの現実。これに、ただ向き合うだけ。
そして、最後に、これで良かった。そう言える為にも。。。
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