今朝7時過ぎ、ついに携帯に着信がありました。
表示されてる名称は母が入院する病院です。
「呼吸が乱れていて、体調が良くないので、すぐ病院に来てください。」
とうとう、その時が来たようです。
朝食中の父に、その旨を伝え、タクシーを呼んで病院に向かいました。
抜けるような青い空と白い雲。なのに、強風が吹く荒れ模様。
その影響なのか、電車も遅延してるようで、なかなか踏切が開こうとしません。
車内の会話を聞いていた運転手が、機転をきかせて、
どうにか迂回路を見つけて線路を渡り、病院に到着しましたが、
いつもの倍の時間がかかってしまいました。
病室に着くと、母は酸素マスクを付け、
口を開けてわずかな力で、一生懸命呼吸してました。
何度も何度も呼びかけ、何度も何度もありがとうと言い、
何度も何度も、あんたの子供で良かったと言いながら、ひたすら母の手を取ってました。
途中何度も心電図のアラームが鳴り、表示がゼロになっては吹き返したり、
そんな状況を数回繰り返しながら、到着から2時間後。
母は息を引き取りました。
ただでさえ半身麻痺で、いろいろな事を諦めてきたというのに、
入院して1か月。さらに追い打ちをかけるような病状で、
見る事も、話す事も、体を動かす事も出来ず、ここまで生きてきた母。
足にも血栓が飛び、壊疽までしていたのに、本当に良く頑張ってくれたと思います。
きっと、自分達が母の旅立ちの準備が出来るよう、
苦痛にひたすら耐え続けていたんではないか。そんな気がしてなりません。
今日、全てが終わることになりました。
今は悲しみや絶望、喪失感もありますが、それより自分で納得できるまでやり切った感と、
もう母が苦しまなくていい事、病院からの呼び出しがなくなる事に、
なぜか、安堵する気持ちで、案外落ち着いてます。
不思議なのは、母の肉体は無くても、母に包まれてるような感じがするのです。
子供の歌のように、おかあさんっていい匂い。。。そんな気分です。
ほんと何もかも段取りが完璧な母でした。
もう一度だけ言います。
俺、アンタの息子で良かったよ。1人の人間として、母として、
あなたを誇りに思うし、小さな幸せを沢山くれてありがとう。
もう苦しまなくていいんだからね。ゆっくり休むんだよ。
俺の事は、いつも見守っていてな。
ありがとう。
だけど、やっぱ寂しいね。
母の日までは無理だったけど、お祝いはするよ。 |
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