2016年5月9日月曜日

葬儀 その2 通夜


母に心配はかけたくない。


けど日々親父と怒鳴り合いになりながら、何とか迎えた通夜。


勿論、口論なんぞしたくないし、母も父との確執が一番気になってたはず。


残された者が、いがみ合い、ののしり合うのは、みっともないですし、


なにより母が浮かばれません。




確かに、まだ受け入れたくない現実でもありますが、


やるべき事は沢山ある訳で、お互い相談しながら進めたいのに、


勝手に見切りで動いて、あえて忙しくしていながら、パニックになる。大体こんな感じです。



どうやって折り合いをつけたらいいのか、まだ父は解らずにいるのでしょう。


本当に疲れるのですが、怒鳴り合う事で、父が楽になるなら付き合うしかありません。







言い合いはしたけど、葬儀は別。


母の偲んでわざわざ来てくださる方達ばかりです。


母の築きあげてきたものに恥ないよう、しっかりやるつもりで会場に入りました。




事実上、通夜の会場で、親族や参列者一同が集合する形になりました。


声をかけた人は、母方の親族、父方の親族、母の知人や友人、父の職場の方、


ざっと20人は越えてしまいました。これは、もう家族葬ではないですね。





喪主は父、自分は失礼がないよう、参列された方々のフォローに。


お隣に住むご夫婦が、そうそうに到着され、母に手を合わせて下さった後、


思い出の品物や写真を見て回り、その説明をしたりしてました。




そして、次に母方の親族が9名程到着しました。


入り口で会うなり、自分はお母さん(祖母)を呼び止め、





こんな結果になって申し訳ございません。


本当の事を伝えたかったのですが、言えませんでした。





と、ここ1か月の母の経過と、病状の事実を伝え、ひたすら謝罪しました。




お母さん(祖母)は、そんな細かいことはいい。と言ってはくれましたが、


我々と同じように、悔しい思いもしてたと思ってます。


ただ、入院中でしたが、顔が見れたのは、良かった。


そう言ってくれたのが唯一の救いでした。






そして、母方の親族をお通しして、祖母に寄り添いながら、


母の顔を見てもらったり、飾った写真などを見ながら思い出に浸ったりしました。


喪主である父が行き届かない分、


失礼のないよう、会場内を必死で駆けずり回っていました。







そんな中、介護施設で知り合ったメンバーの方々も、様々な病気をお持ちなのに、


無理してお別れに来てくださったのは、本当にうれしかったです。


病気で不自由だった母を受入れて、お付き合いしてくださった方々です。





どうしてよ。あんたが一番元気だったのに。。。





とある一人の方がそう言う声が耳に入ると、ドタバタと挨拶等に追われ、



忙しくて泣く暇もない程だった自分の目からは、涙が出ていました。


本当に愛されてたんだな。そう感じました。




葬儀自体は無宗派で行ったので、淡々と各自焼香をして終了。


その後の食事とお酒を、殆どの方が残って楽しんで頂けたのは良かったですが、


何せ20人越えで会場の空調もなかなか効かなくて、最後まで汗を拭きながら、


お酒を注いだり、思い出話に華を咲かせたり、父の事をよろしくと頼んだりで、



気付いたらお開きの時間に。





通夜って実際はこんなものなんでしょうかね。


ゆっくり母とお別れする機会と思いきや、想像とは全く違うのもで、正直疲れました。




解散後は母方の親族と合流して、簡単に居酒屋で食事を取り、


ここでやっと、ゆっくり話したりしながら、楽しい時間が過ごせました。







そんなこんなで、帰宅したのは、23時を回ってました。



そして、翌日は、いよいよ本当のお別れ、告別式。


通夜では泣き崩れる事はなく、汗だくで走り回ったのですが、


告別式では、そうはいかない。何となくそんな思いを持ちながら就寝しました。


つづく




もう少し花を飾りたかった気もしますが、
全体的にまとまっていて、満足しています。
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