雰囲気は通常の病院より、はるかに明るく、活気に溢れてました。
ここで頑張ってる人は、近い将来の自宅での生活があるんです。
きっと、早く家に帰りたい。前みたいに歩きたい。人並みの生活が早くしたい。
そんな思いに溢れてる人達ばかりなんです。
ここで、いい刺激を受けて、母も早く回復してくれるといいな。
と思ったのもつかの間、再び母が足に違和感を覚えはじめ、
事ある毎に「痛い、痛い」を連発するようになってしまいました。
病院にとっては、「痛い痛い」と言う言葉は、聞き慣れてるかもしれません。
まして、リハビリ病棟ですから、不快感やリハビリを拒否して「痛い、痛い」と
言う人が少なからず居て、その方々と同じと思われるかも知れません。
しかし、元々母は我慢強いタイプでしたし、
そんな母を知る家族が、様子を見た上で申告してるのです。
ここで、すばやく検査等の対処すべきだと思うのですが、全く取り合ってもらえず、
怒りを覚えました。
そうしてるうちに、数日が経過、回復するどころか、
痛みはドンドン増してきてしまい、とうとう叫ぶように痛がり始めました。
「ほら、見たことか」
と、正直、心の中で思いました。
ここで、やっと看護師が事の重大さに気付いたようで、
医師に相談し、院内で検査をする運びとなりました。
その結果、
「深部静脈塞栓症」
の可能性がある。との事。
この病気、文字通り静脈に血栓が出来る病気だそうで、
日本人には珍しいようです。しかも母の場合肺の方にまで小さい血栓が飛んでしまっており、
ステントを入れないと危険と判断されました。
急遽、別の系列病院に転院する事になってしまいました。
再び、母はストレッチャーで、病棟から運ばれ、私も再び入院用の荷物を手に一杯持ち、
病院所有の救急車に同乗する事になってしまいました。
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